小説書きにとって大切だといわれる表現力。
表現力のある文章ってどんなものだろうか。
ここで、初心者がよく言うのが「比喩」なんだな。
俺もそう思ってたし、実際巧みな比喩表現を使った文章の力はすごい。
比喩には直喩と暗喩があって・・・説明いらないですか、そうですか。
特に暗喩にはテクニックを要するだろうな。
しかしこれ、当然ながら使えば使うほどいいってわけじゃない。
直喩の使いすぎはテンポを悪くするし、
暗喩の使いすぎは読者に解読をせまる量を増やす。
特に暗喩は「ここぞ」というときにだけ使うべしと習った。
・・・ハイ、某所の受け売りです^^
語彙力を付けろ、ともいわれる。
語彙力ってのはつまり、
一つの言葉をたくさんの言葉で言い換えろってことだな。
まあ語彙力は作文の基本だし、物書きの財産ともいわれてる。
俺もわざわざ6000円以上する「類語辞典」を買ったもんな。
※形から入るタイプです。
例えば、「死ぬ」って言葉だったら・・・
- 死亡する
- 亡くなる
- 逝去する
- 命を落とす
- くたばる
- この世を去る
- あの世へ行く
- 帰らぬ人となる
- 天に召される
- 仏になる
- 冷たくなる
- 無言の帰宅をする
- 名前が長くなる
このくらいは類語辞典を見なくても浮かばないと。
・・・え?変なのが混じってる?
ここで気を付けなければいけないのは、語彙を増やすのはいいけど、
言葉の意味を正しく理解し、正しく使えるか、ということ。
変な言葉の使い方を見たら、読者は一瞬で冷めてしまう。
誰しも経験あるだろう。
新しく知った言葉を、とにかく使ってみたくなる気持ち。
もしくは、誰かが使った言葉が
「お前その言葉が使いたかっただけだろwww」って話。
他人の作品を読んでると、
とにかく語彙の多さを意識して変わった言葉を使うんだけど、
なんかおかしい、そんな例が意外とよくある。
きっと書いてる本人はその言葉を知った気になってるんだろうな。
俺が思うのは、
知ってる言葉でもとにかく辞書を引けってことだ。
ずっと正しいと思って使ってた言葉も、実は
意味や使い方が間違ってたかもしれない。
そういう間違いをする人ほど自信満々で言葉を使ってるから、
とにかく辞書引いとけばいいんだ。
・・・ハイ、某所の受け売りです^^
変わった言葉といえば、なんか普段めったに使われないような
難しい言葉をドヤ顔で使ってる人っているよな。
もしくは当て字みたいな熟語を、漢字があるなら使わなきゃ!
みたいなノリで使う奴。
あれは引く、っていうか読者のこと考えてんのかね?
読者って作者様ほど頭よくないからさ。
特にラノベとかなら中一でも読めるように書くべしって習ったよ。
今どきの中一の学力は知らんが、配慮は必要だよな。
「所謂」「所詮」なんてネット上でしか見ないわ。
おっと、「所謂」をご愛用のオトナの皆様、ごめんなさい。
使用頻度の低い言葉は意味が強くなる、
という言語学の法則があると聞いた。
使われなさすぎて誰も知らない言葉はだめだけど、
この法則はテクニックとして重要だと思う。
例えば、
意味はみんな同じ(はず)だけど、驚きの度合いが違うと思わない?
- びっくりした。誰かいたのか。
- 彼女の話を聞いて、俺は仰天した。
ニュアンスの違いをうまく表せると思う。
あ、俺、偉そうなこと言いまくったけど、ほとんど受け売りなんで・・・(逃)
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